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2006年9月12日 (火)

むかつくのじーちゃん

 生命の誕生はとてもめでたいことです。
 が、一方、今回はちょうど同じその時期に悲しいお別れも経験しました。

 最初の知らせがあったのは、
なおくんの退院前日。
 義母の父、つまり
とーちゃんおじいちゃん(当然ともくんなおくんにとってはひいおじいちゃんにあたる人)が倒れたという知らせを受けました。
 おじいちゃんは向津具(むかつく)というところに住んでいるので、わが家では『むかつくのじーちゃん』と呼んでいます。

 むかつくのじーちゃんは、以前倒れてから右半身が麻痺してしまい、車椅子生活を送っています。
 そんな不自由な体なのに、初めて
ともくんを連れて行ったときには
 「こりゃぁ、かわいいのぅ」
 と目を細めて、10キロ近くあった
ともくんを右腕に載せ、自由のきく左手で支えながら抱っこしてくれました。
 この夏は出産間近で顔を出せなかったけど、お正月には
なおくんも連れて会いに行くつもりでした。

 病名は『大動脈かい離』。
 地元の病院に搬送されたものの、その病院ではとても手術はできないとのこと。
 転院させるにしても、出血が止まらないことにはどうしようもないので、とにかくそれまではじっと眠らせておく、というような話でした。

 翌朝、退院直前に「もしかすると今夜がヤマかも」という連絡が。
 
とーちゃんは「なおくんに係る届けを全部済ませてから帰ってきたほうがいい」という義母に従い、市役所での手続きを済ませた午後に帰省。
 私は先生に相談したものの、当然OKは出なかったので、自宅で
息子達とお留守番。

 そして、じーちゃんはその日の夜、息を引き取りました。

 とーちゃん駆けつけたとき、じーちゃんの意識はまだはっきりしていて、会話もできるほどだったそうです。
 
なおくんが生まれたよ、と知らせたときも「よかった、よかった」と喜んでいてくれたとか。
 そのあと間もなく意識がなくなり始め、血圧が下がってきて、それでもみんなが
 
「じーちゃん、えらく(きつく)ないかね?」
 
と尋ねると、最後まで首を横に振っていたそう。

 若い頃は戦争に行き、戦後は倒れるまで船に乗っていたというじーちゃん。
 倒れたときは「寝たきりになるかも」と言われていたのに、リハビリで車の運転ができるまでに回復し、この間まで畑にも出ていました。
 私が
とーちゃん結婚した頃にはもう体が不自由になっていて、しゃべる言葉も慣れるまでは聞き取れないくらいだったけど、それでも『頑丈な人』というイメージが離れない人でした。
 そんなじーちゃんの生きざまを見せつけられたような思いです。

 
とーちゃんは、
 
「出産と葬式がこんなに続く(なおくん誕生の1週間前にも友達の葬儀があったので)ことはもう二度とあって欲しくない・・・」
 と疲れた様子。
 それでも意識のあるうちにじーちゃんと話せたこと、
親戚もみんな集まって見送ることができたことで、気持ちの整理がついたみたい。
 じーちゃんも平均寿命はとうに超えていたし、いつかお別れが来るという前提で考えれば、良かったほうなのかも、とも言っていました。

 私としては、直接お礼を言うことができなかったのは心残りだし、もう
ともくんなおくんを抱っこしてもらえないと思うとさみしい気持ち。
 でも、最後に7人目のひ孫誕生を喜んでもらえて良かった。
 じーちゃんの命は、ここにもつながってるんですもんね。
 
 来月の四十九日とお正月には、みんなで揃って会いに行こうと思っています。

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コメント

 そうなんですか・・・。
 じーちゃんも、京都に住むおじさん(じーちゃんから見ると息子)がたまたま帰省しているときに倒れたんですよ。
 まるでその日を選んだように・・・。

 私は最後に会えなかったので、じーちゃんがいなくなった実感がまだあまりなかったんですよ。
 ブログ書きながら急にそれが現実になった気がして、涙ぐんだりしてたような状態です。
 
 でも、いただいたコメントを読んでいて、一番いい形(うまく表現できないけど)でお別れをできたのかもという気がしてきました。
 ゆりぞうさん、すずさん、本当にありがとうございました。

投稿: たこすけ | 2006年9月14日 (木) 16:04

読んでて涙が出てしまいました。。
おじいちゃん、幸せだったんだろうな・・と勝手に思ってしまって。
わたしも昨年10月に祖父が亡くなったんです。
たまたまわたしが愛娘と帰省したときに。
そんなことを思い出したり、もうすぐ1年経つんだな~と思ったら涙がとまらなくなってしまいました。

わたしも、なおくんの誕生を報告できたことがとてもよかったと思いますよ。
なんかもう涙がとまらないので中途半端にコメントおわりますね。。

投稿: すず | 2006年9月14日 (木) 11:00

 そうですね。
 きっと見守ってくれていると思います。
 ありがとうございました。

投稿: たこすけ | 2006年9月14日 (木) 08:50

こんにちは。身近な方が亡くなると 寂しくなりますね。
でも、なおくんの誕生をちゃんとお知らせできて、よかったですね。きっと、天国から成長を見守ってくれてますよ!!

投稿: ゆりぞう | 2006年9月13日 (水) 15:31

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